火事被災者しか知らない!

火災後の関係各所手続き攻略と火災保険の後悔ポイント

もしあなたが火事にあったら まっさきに読むべきサイト

もともとこのページは、2020年3月に自宅火災になった直後、独自クラウドファンディング「火災住宅リアル現場の社会見学プロジェクト」にご支援いただいた人に向けて作成したリターン商品用のページです。

当クラウドファンディングをやって半年以上経ちますが、
  • うちも先日火事になってしまい、クラウドファンディングを検討しています。アドバイスください。
  • 知人が火事になり困っているようだ。火事のあとの行政手続きを教えてあげてほしい。
などのお問い合わせを複数もらっています。
これを受け「おそらく全国的にも同様のニーズがあり、また社会的意義も高いのでは?」と考えるに至り、当ページを誰でも閲覧できるようにしました。
 
「もしあなたが火事にあったら まっさきに読むべきサイト」を目指し、同じ課題や悩みを持つことになってしまった人たちに、少しでも解決の糸口や指針を示せれば!との思いです。

※当コメントは、令和2年12月30日(水) に追記しました

火災保険に関して

「火災保険に関して」の目次

  • 前提情報と火災保険の内容
  • その後、結論どうなったの?
  • この保険に入ってて良かったなーと思ったポイント3選
  • こんな保険にしとけば良かったなーと少し後悔したポイント4選
  • 保険会社には聞きづらいけど多分みんな知りたいこと3選
  • 本田が個人的にへぇ〜と思ったこと4選
  • 本田が誰かに火災保険のアドバイスを3つするとしたら
  • 火災保険申請で実際に提出した書類の画像6点
  • 火事発生〜申請〜保険金給付までの流れ
  • その後、結論どうなったの?

前提情報と火災保険の内容

以下、燃えた我が家の前提情報です。

  • 木造中古の一戸建て(築40年くらい)
  • 義母名義の持ち家
  • 火災保険の契約者は妻

うちが加入していたのは一般の損害保険会社ではなく「共済」関係ですね。
都民共済や県民共済とかあると思うんですが、世の中には他にもたくさん共済がありまして、妻の職場絡みの共済に加入してました。

補償内容は以下です。

  • 再取得価額での補償が可能(木造住宅は20年経つと会計上の価値は0円になるが、再取得価額ベースなら安心)
    ※再取得価額とは、保険の対象である建物や家財と、同一の構造・質・用途・規模および能力の建物・家財を、再築・再取得するために要する額のことです。
  • 住宅は一口10万円×口数(上限400口)=補償額(上限4,000万円)
  • 家財も同様に一口10万円×口数(上限200口)=補償額(上限2,000万円)
  • 消火放水時の水損も損害として含まれる
  • 焼損率70%以上は全焼扱いで契約全額、焼損率70%以下は契約共済金額の70%を限度として再取得価額
  • 臨時費用として、最高200万円を限度に共済金の15%が支払われる

我が家が掛けていた口数と補償額(保険金)の具体的な金額は控えますが、だいたい一戸建て新築取得価格相場の半額くらいの金額ですかね。

その後、結論どうなったの?

保険金の7割が給付されました。
住宅+家財の契約額満額で査定されて、全焼扱いにはならなかったので、規定に沿って7割掛けされた形です。

コロナ禍で劇的に景気が悪化しそうということもあり、新築ローンなどは組まず、義両親宅をリフォームして同居させていただく方向性になりました!

この保険に入ってて良かったなーと思ったポイント3選

  • 再取得価額ベースで保険金がおりた
  • 放水時の水濡れも損害範囲に含めてくれる補償内容だった
  • 共済なので年間掛け金(保険料)がとても安かった

こんな保険にしとけば良かったなーと少し後悔したポイント4選

  • 年間に支払う保険料に気を取られず、万が一の時に下りる保険金の額をベースに考えるべきだった(補償内容自体に不満はなかったです)
  • 減価償却された自宅の価格ではなく、新築再取得価額をベースに保険金を設定するべきだった
  • 新築再取得価額は、10年後くらいに子ども3人が1人1部屋持てる規模で計算すれば良かった
  • 延べ面積の2割程度しか焼けてないのに、住めなくなって解体せざるを得ないとは考えたこともなかったので、満額は出ないことを見越してやや多く見積もった保険金を設定しておけば良かった


例えば、築30年の中古戸建てを土地付き1,000万円で買ったからといって、1,000万円の保険に入れば良いというわけではなく、5人がゆったりと暮らす家を新築するなら3,000万円以上必要。
ただ、全焼認定されないと7割とかしか出ないので、2,100万円になっちゃいます。
さらに燃えた家の解体費用を200万円くらい見とかないとなりませんので、十分かなと思っていても意外と足りなくなります。

もちろん、補償内容を厚くしすぎると当然それに比例して保険料が上がっちゃうので、どこかで折り合いを付けないとならないですね。
※そもそも保険会社によっては、家族構成や住宅情報を入力しただけで、保険料も保険額も決まってしまい、選べないことも多いようですが。

保険会社には聞きづらいけど多分みんな知りたいこと3選

  • Q
    ひとつひとつの家財が本当に焼けたかどうか、どうやって保険会社に証明するの?
    A

    焼損・破損・汚損した家財は、すべてリストに明記して提出しないとなりません。
    これは、完全に自己申告でした。
    写真添付なし、実地調査も無し(実地調査は不動産チェックのみ)です。

    保険会社独自の家財リストフォーマットがあって、それに個数や○を付けていきます。
    ひとつひとつに取得時の価格を記載する欄はありません。
    どうやら保険会社自身で定められている価格があって、それに沿って算定されるっぽいです。
    例えば、『男性用革靴は2万円で固定』とか。
    「いや、おれの革靴は20万円なんだぞ!」みたいなのは通用しなさそうでした。
    (保険会社によっては、事前申請で宝石とか登録できたりするっぽいですね)

    あと家財リストフォーマットが異常に古くて昭和な感じ。
    和服の項目にやたらページが割かれていたり、五右衛門風呂の項目があったり……。
    テレビゲーム等の欄がなかったので、長男のNintendo SwitchやWii Uは、追加項目として手書きで記載しました。
    それぞれにいくらの査定が付いたのかは不明です。

    あと、焼損・破損・汚損の欄があるのですが、その定義がどこにも書かれていないんです。
    申告者の判断に任せられた部分と解釈したので、「ニオイが付いてる」「ちょっぴりススが付いてる」でも、もれなく汚損として申告しました。

    さらに「家電製品が問題なく動くのか?」のチェックが何気に難しい…!
    なぜなら、

    ・消火時の放水で家全体の電気配線が漏電したので、その瞬間に各家電がショートした可能性がある
    ・家電自体が放水時の水をかぶったので、内部に浸水してショートした可能性がある

    スマホも同じなのですが、浸水した直後は普通に使用できても時間が経つと内部の基盤が錆びてショートするケースがあります。
    なので、被災直後に「問題なく使えるぞ!」と判断しきっちゃうのは危うい気がしました。
    それ以前に、「家が漏電してて電気が使えないので、家電製品をコンセントに挿して通電チェックすることができない」ことに気付いたので、ほとんどの家電製品には汚損のチェックを付けることになりました。
  • Q
    保険金だけ受け取って、実際は家を修理しないとか建て直さないとか可能なの?
    A
    可能です。
    再取得の見積書だけが必要で、実際に修理したり建て替えたりする必要は無いようです。

    自動車保険も、板金工場に見積もりしてもらったらその時点で保険会社から保険金が下りて、実際に修理するかどうかは本人の判断ですが、それと同じ理屈です。

    さらに言えば、どれだけ高い保険に加入していたとしても、見積額以上の保険金は下りないんですよね。
    例えば、3,000万円の火災保険に加入していても、修理の見積が100万円だったら、もちろん保険は100万円しか下りません。
    「あそこの業者はいつも赤字覚悟の原価ギリギリでやってくれて激安だから、リフォームの見積もりを頼もう!」という発想は、保険会社への保険金請求というケースにおいては、あまり得する考え方ではないかもしれませんね。

    やや余裕を持った適切な見積もりを作ってくれるような、信頼できる業者さんや大手に頼むのが良さそうです。
  • Q
    保険金の確定額通知っていつどんな形でされるの?
    A
    書類を提出して約3週間後、電話が来て金額だけ口頭で通知されました。
    その数日後、正式な文書(給付決定通知書)が郵送されてきました。

    住宅と家財が合算された一式の金額でしか明記されていなかったので、どれにいくらの査定が付いたのかはハッキリ分かりません。
    ただ、住宅と家財の契約額を足して、それに7割掛けた金額のようなので、「焼損率70%以下」の認定になったみたいです。
    その根拠を示す書類などはありませんでした。
  • Q
    保険金だけ受け取って、実際は家を修理しないとか建て直さないとか可能なの?
    A
    可能です。
    再取得の見積書だけが必要で、実際に修理したり建て替えたりする必要は無いようです。

    自動車保険も、板金工場に見積もりしてもらったらその時点で保険会社から保険金が下りて、実際に修理するかどうかは本人の判断ですが、それと同じ理屈です。

    さらに言えば、どれだけ高い保険に加入していたとしても、見積額以上の保険金は下りないんですよね。
    例えば、3,000万円の火災保険に加入していても、修理の見積が100万円だったら、もちろん保険は100万円しか下りません。
    「あそこの業者はいつも赤字覚悟の原価ギリギリでやってくれて激安だから、リフォームの見積もりを頼もう!」という発想は、保険会社への保険金請求というケースにおいては、あまり得する考え方ではないかもしれませんね。

    やや余裕を持った適切な見積もりを作ってくれるような、信頼できる業者さんや大手に頼むのが良さそうです。

本田が個人的にへぇ〜と思ったこと4選

  • 解体費用は、木造住宅であれば、1平方メートルあたり1.5万円(坪単価で4〜5万円)が相場らしいです。
    うちは35坪で税込130万円の見積でした。結構安いほうかもですね。
    業者によって全然値段が変わるらしいので、相見積もりをしたほうが良いと思います。
    火事があったことを嗅ぎつけ、地元の解体業者がハイエナのように飛び込み営業に来ましたが、評判の悪い業者だったのでそこには頼む予定はありません。)

  • 車の修理見積だとその日のうちに出してもらえると思うんですけど、住宅の修理見積(というか新築見積)は、きちんと作成してもらうと2週間とか普通にかかります。
    見積書がないと保険金申請はできないので、ここが滞ると結構つらいですね。

  • 延べ床面積のたった2割しか焼けていないのに住めなくなってしまう、というのは意外でした。
    石膏ボードや断熱材は、一度水を吸ってしまうと使用不可なようで。
    さらに、BBQのような焦げたニオイは壁紙を張り替えても消えないらしいです。

  • 「基礎だけ残してリフォームすれば?」と結構言われるんですが、新築と変わらない金額になるらしいです。
    燃えたのは40年くらい前の中古住宅なんですが、リフォームで一度基礎を露出しちゃうと、建築基準チェックを現在の法律に照らし合わせて再度やらないとならないらしく。
    40年前の建築基準と違って耐震など厳しくなっているので、+αの施工が必要になり、単純な話ではないようです。
    あと、柱も高熱で歪んでしまっていたり、目に見えない損傷が家のどこにあるか判断するのも難しいので、大工さんもリフォームやりたがらない雰囲気です。

本田が誰かに火災保険のアドバイスを3つするとしたら

  • 保険金の額と補償内容を確認した上で火災保険に加入することは確かに大事なのですが、「一戸建てで補償額をマックスにして特約を全部盛りにしたら年間保険料が15万円超えちゃったよー!」となると現実的には厳しいと思うので、最終的には落とし所を見つけていくしかないと思います。
    保険会社によっては、住んでるエリアや建築構造を打ち込むだけで単価が決定されたり、世帯人数を打ち込んだだけで家財の単価が決定されたりすることもあり、自由選択の余地があまりないケースもあるようです。
    マンション・アパートの賃貸物件だと、賃貸借契約を結ぶタイミングで火災保険に加入させられるところが多いと思いますが、持ち家に長いこと住んでると「火災保険更新するの忘れてた…。」とかあり得ますので、今一度、保険証券を引っ張り出してチェックいただくことをオススメします。
    やはり、ネット損保や共済はコスパ良いと思います。

  • これはアパート・マンションの方が気を遣う部分かもですが、自宅から出火して隣家に延焼してしまった場合、燃えてしまった隣家の住宅・家財の損害は保険の補償対象外です。(最近は類焼損害補償特約というものありますが)
    なので、「我が家は床暖房でオール電化だし、火事のリスクないぜ!火災保険なんて不要!」という家でも、もしお隣さんから出火して延焼してしまった場合、基本的には誰も補償してくれるものではないので、適切な火災保険は各自きちんと加入しておきましょう。
    ちなみに、アパート・マンションの場合は、大家さんが建物自体に保険を掛けて、借主は家財に保険を掛けるのが一般的かもですね。

  • 火災保険のメイン部分である火災補償の部分って、実際ほとんど使われないと思います。(まさか今回の人生で自分が使うことになろうとは思っていませんでしたが……。)
    やはり、風水害・雪害で使うケースが多いかなと思います。青森は雪で頻繁に屋根が破損しますし、西日本なら台風や洪水の被害も多いでしょう。
    他にも落雷・爆発・破裂・飛行機の墜落や他人が運転する車で自宅が壊れたときなども補償されたりします。
    結構ここの部分って忘れがちだったりするので、「加入している保険の補償範囲を把握し、適切に使う」ことを意識したほうがよいです。

火災保険申請で実際に提出した書類の画像6点

大工さんが作成してくれた住宅再取得価額の見積書。全9ページの中の1ページ目です。
このボリュームを作成するには、やはり2週間かかるのもやむなし。
解体費用の見積書。坪単価3万円なので、結構安い方かと思います。
木造だとこの単価ですが、RC造りとかだと当然もっと高くなるようです。
消防署が発行してくれる「罹災証明書」です。提出先それぞれに提出が必要なので、うちは7通くらい発行させてもらいました。
これは実際に保険金請求用に発行いただいた罹災証明書です。
消防署が発行してくれる「罹災証明書」です。提出先それぞれに提出が必要なので、うちは7通くらい発行させてもらいました。
これは実際に保険金請求用に発行いただいた罹災証明書です。
保険会社からもらった家財リスト。項目は事前に印字され、焼損・破損・汚損で分けていきます。価格はこちら側の判断では書けないようになっています。
ブラウン管のテレビを書く欄が多く、時代を感じさせますね。

「うちの家財、リストのどこにもないぞ!」という場合、自由記述のページがあります。
○印は「汚損していて、かつ利用不可」の印です。
保険会社フォーマットの「住宅災害状況報告書」も提出しました。
被災状況欄は、事実に沿って本田が考えて書きました。
持ち家の場合は、固定資産税の納税証明も提出する必要があります。
持ち家の場合は、固定資産税の納税証明も提出する必要があります。

火事発生〜申請〜保険金給付までの流れ

ざっくりですが、時系列で羅列しました。

  • 3月10日(火) :火事に被災。保険会社(共済)に電話連絡
  • 3月11日(水) :保険会社の窓口担当者と、不動産調査士が現地調査に来訪。手渡しで保険金の申請書類をもらう。
  • 3月12日(木) :大工さんを呼んで再取得価額の見積書作成を依頼(9ページに渡る見積になったので作成に10日間ほどかかった)。火災保険用に家財の被害状況申告書の作成。
  • 3月14日(土):火災保険申請用として、消防署が発行する罹災証明書を取りに行く
  • 3月20日(金):固定資産の納税証明書を市役所からもらう
  • 3月23日(月):大工さんが再取得見積書を持参
  • 3月24日(火):書類一式を保険会社に提出
  • 4月9日(木):保険金額を知らせる電話が来る
  • 4月14日(火):給付決定通知書が届く
  • 4月15日(水):口座に保険金の入金確認

こう見ると、被災してから保険金が口座に給付されるまで1カ月はかかるってのがわかります。
完全に全焼しちゃって、仮住まいできる場所も無い場合だと相当つらいですね。

役所や業者の手続き

「役所や業者の手続き」の目次

  • 消防署
  • 警察署
  • 市役所
  • ネット回線事業者
  • 火災時に一時金を給付してくれる意外な所
  • 警察署

消防署

消防署に提出した書類がいくつか。

  • 火災損害調査権申告書(動産)
損害があった動産(家財)を全部リスト化して提出しないならないんですが、保険会社に提出する資料と内容がかぶってました。
保険会社の書類は家財の金額を明記するところが無いのですが、消防署の書類には自己申告の金額(取得時)記述欄があり、記憶を頼りに記載していきました。

で、こちら紙のフォーマットで渡されるんですよね。
家財の項目自体は既に印字(火災保険に提出した書類と同じ)されているのですが、金額を手書きしていって最後に総額を合算しないとなりません。
家財なんて厳密に数えたら数千点に及ぶ気がするし最後は電卓で一個一個計算すると考えると、これちょっと途方もない作業だぞ、と思ったので、本田は独自でExcelシート作ってそれを印刷して提出しました。

で、ここで自己申告する取得当時の価格は、「火災保険とかには一切関係がない」金額とのことです。
単純に、消防署が国に報告を挙げる際に必要とのことで。
極端な話、あまり重要な書類じゃないといった温度感でした。

  • 経緯報告書的なやつ
この書類は、スキャンや写真を撮るタイミングがなかったので記憶ベースです。
消防士さんが、本田・妻・義母それぞれから火災当日の状況(朝起きてから火災発生まで)を時系列でヒアリングし、状況調所を作成していました。
こちらはその内容を確認して認印を押印しました。

  • 罹災証明書
火災保険の申請に必須な書類です。
火災の損害状況を書いていき、それを公的に証明してもらうために消防署長の公印が押されます。
これ、提出先ごとに作成しないとならないんですよね……。
我が家は提出先が多くて、7通くらい?作成しました。
「用途もしくは提出先」って項目だったので、『提出先を書くんじゃなくて、「罹災の証明のため」って書いてコピーすればいいんじゃない?』とか考えたのですが、経験豊富な消防士さんから「提出先から原本じゃないとダメって言われますよ」と言われたので、泣く泣く全7部を手書きしていきました。
火災損害調査権申告書(不動産)です。
火災損害調査権申告書(動産)です。
火災損害調査権申告書(動産)の家財リストです。途方もないので、Excelで自作して提出しました。取得当時の正確な金額なんてぶっちゃけ覚えているわけがないので、ざっくりでしか明記できないところも多数。
火災損害調査権申告書(動産)の家財リストです。途方もないので、Excelで自作して提出しました。取得当時の正確な金額なんてぶっちゃけ覚えているわけがないので、ざっくりでしか明記できないところも多数。

警察署

「火元になったストーブに異常燃焼がないかどうか確認するんで持ち帰りますね〜」と言われてちょうど1カ月後。
青森県警の鑑識の人から「ストーブ鑑識終わったので返却しに行きます。」と電話がありました。

来られたのは2人で、鑑識の警察官と、もう一人若い警察官。
説明によると、分解して調査した結果、やはり布団がストーブに密着→長期低温加熱→異常燃焼で発火、が出火原因として濃厚のようです。
返却されたストーブをどこに置くか聞かれたので、2階寝室火災現場の元あった場所に置いていただくように伝え、一緒に置きに行きました。


〜火災現場にて〜

鑑識の警察官「2階はまだ家財がそのままなんですね」

本田「生活感残すためにあえて片付けてないんです。いま色んな人に見学してもらったりしてて。普通の人はこんな現場見たことないと思うんですよね。」

鑑識の警察官「そう、希少なんですよね。本田さんには申し訳ないのですが、同行してる新人に現場見せてやってくれますか?全焼の現場だと全部燃えちゃって分からないので」

本田「どうぞ。実はこんなプロジェクトやってまして。(スマホでクラファンページ見せる)」

鑑識の警察官「危険性を啓発するにはすごくいい取り組みですね!」


ということで、警察の方にとっても今回の火事現場が希少であることが証明された上、当プロジェクトを褒めていただける機会となりました(笑)
返ってきたストーブはビニール袋にグルグル巻きにされていました。
一回バラバラにしたので中の石油が漏れちゃうかもしれないから、とのこと。

市役所

市役所には合計で3回行くことになりました。

  • 危機管理課
    電話が突如かかってきて、「お見舞い金があるので取りにお越しください」とのこと。青森市長名義で、10,000円のお見舞い金をいただきました。

  • 生活福祉課
    突然、「日本赤十字からお見舞い金5,000円があります。こちらから届けに行くか、取りに来てもらうか選んでください。」と電話がきました。
    どうやって火事のこと知りました?と聞いたら、消防署から情報がきたとのこと。こっちから取りに行きますよー、と連絡して後日訪問しました。
    担当職員からお見舞い金と、お見舞い品があります」と急に言われて、「え、お見舞い品?なんだろ?」と思ってたら、10㎏くらいある巨大な段ボールを台車付きで渡されまして

    電話でお見舞い品があるなんてひと言も言ってなかったじゃん…。
    そんな巨大な荷物あるって知ってたら取りに来ないで届けてもらってたよ…。
    本田が徒歩とかバスで来てたらどうするつもりだったんだろう?

    とか色々モヤモヤしながら車に積んで帰りました。

    肝心な中身は……毛布10枚と災害食でした。
    ありがたいお話ですが、我が家の被災状況とニーズにフィットしなかったですね。
    結婚式の引き出物みたいにカタログから選ばせてただけるスタイルだったら嬉しいなーとか思っちゃいました。
  • 資産税課
    固定資産税の減免ができます。市の担当者が火災現場に実地調査に来られたようです。
    罹災証明書も提出済みです。
    ここに関しては、名義人の義母が手続きしました。
危機管理課から頂戴したお見舞い金です。
災害見舞金を受け取ったときの領収書です。
市役所経由で日本赤十字がくれた、巨大なお見舞い品の段ボール。置く場所に困る(笑)
災害見舞金を受け取ったときの領収書です。

ネット回線事業者

光回線を契約してたんですが、火災により住めなくなってしまったので、その旨をプロバイダー事業者に電話しました。

本田「実は昨日、家が火災になりまして。家が水浸しで漏電し住めなくなったので今後ネットが使えません。解約になるのか停止になるのかわかりませんが、どうすればよいですか?
オペレーター「それは大変でしたね、お怪我はありませんでしたか?」
オペレーター「上司にも確認しましたが停止はできません。24カ月以内の解約扱いとなるので違約金2万円かかります。
本田「(えぇ…うそでしょ…)…サービスに何の不満もなくて継続したいのに火事になってしまって継続できないんですが、それでも違約金かかっちゃいますかね?
オペレーター「確認してまた後日連絡します。」

〜後日〜
オペレーター「大変申し上げにくいのですがやはり違約金かかります
本田「(そんなバカな話が…)…ちなみに津波や台風で被災された人たちも、同じく違約金かかってしまうんですか?
オペレーター「いえ、その場合は免除になります。
本田「(そうなの!?)例えば、消防署が発行した罹災証明書だせば免除になりますか?」」
オペレーター「確認してまた後日連絡します。」

〜後日〜
オペレーター「罹災証明書を提出してもらえたら違約金は免除になります。
本田「了解です、確認ありがとうございます。(ホッ…)」

多分、色々なウソついて違約金免除にしようとしてくる不届きな輩が世の中にたくさん居るんでしょうね。
性悪説にならざるを得ないのは仕方ないというか。コールセンターの人たちは大変です。

で、プロバイダーはこんな感じで決着したのですが、それとは別に回線事業者には回線終端装置(ONU)を郵送返却しないとなりません。
ススで真っ黒だったのですが、一応雑巾で丁寧に拭いてから返却しました!
回線事業者に回線終端装置を返却。
ススだらけだったので一応拭いてから梱包しました。
光ファイバーの回線終端装置をNTTに返却しようとするだけで手と雑巾がススで真っ黒になる。

火事あるある言いたい。
火事場でススだらけになったルーター、濡れ雑巾で拭いたらどうにかなるかな?と思って頑張ったんですが、LANケーブルの端子にもスス入り込んでて断念しました。
というか、AC繋いでも電源入りませんでした。
火事場でススだらけになったルーター、濡れ雑巾で拭いたらどうにかなるかな?と思って頑張ったんですが、LANケーブルの端子にもスス入り込んでて断念しました。
というか、AC繋いでも電源入りませんでした。

火災時に一時金を給付してくれる意外な所

勤務先の福利厚生事業として住宅災害時の見舞金制度がある場合があります。
わが家の場合は、妻の勤め先の

 

  1. 共済会
  2. 団体保険
  3. 労働組合

 

のそれぞれに見舞金制度があり、被災の程度によって数万円〜数十万円の見舞金給付を受けることができました。
これらもひとつひとつ罹災証明書を消防署に発行してもらい、写真や被害状況報告書などの請求書類を揃えて申請する必要がありました。

クレジットカードの付帯サービスに海外旅行傷害保険が付いているように、共済会や互助会、医療保険にも住宅災害見舞金制度があるんですね。
額はそれほど大きくないものの、現金給付は非常時にとても助かるので、しっかりチェックして忘れずに請求しておきたいものです。

ちなみに、もしかして…?とチェックした学資保険と自動車保険にはそんな付帯補償はありませんでした。(ですよねー)


プロフィールと連絡先

本田 政邦(ホンダ マサクニ)
そういえば10年くらい前、外資損保会社に1年くらい居て、インシュアランスコンサルタントの名刺持って法人向け火災保険を売ってたことあったなぁ……。

お仕事

SNS

メールアドレス
  • masakuni.honda@gmail.com